坂道を登るコツを伝授！

急な坂道をバイクで運転するコツ

教習所でも坂道運転は習いますが、公道に出るとやはり様子が違うものです。
距離のある坂道を登る際は、以下のコツを押さえておきましょう。

一つ目のコツはギアです。
坂道を登る時のギアは1速を基本と考えてください。
教習所でも坂道発進は1速でと習ったのではないでしょうか。

別に2速で登れるなら2速でもよいのですが、停止状態からの加速にも適した1速の方が急な坂道では失速しにくく安全です。
坂道を登っている途中で失速すれば、エンストすることもありますし、初心者の場合、転倒することもあるので気をつけましょう。
2速で登るのは慣れてからでも遅くありません。

坂道の途中ではギアチェンジをしないことが2つ目のコツです。
つまり、第一のコツと併せて、坂道ではずっと1速で登り切ることが基本となります。
1速のまま登っていると、坂道の角度によっては多少加速がつきます。
その時エンジンの回転数に合わせてギアも上げた方がよいように感じるかもしれませんが、初心者のうちはギアチェンジは行わず、1速で登り続けるのが無難です。

坂道の途中でギアチェンジをすると、その拍子に失速しエンストしてしまうこともあります。
エンストするだけでなく、転倒のリスクが高いことも上記のとおりです。

自転車の時の癖で、坂道を勢いをつけて登ろうとする初心者ライダーもいます。
あらかじめスピードを出して突入すれば、少々の坂道なら確かに登り切れるでしょう。
しかし、距離のある坂道ではNGです。
途中で減速するため、ギアチェンジが必要になってしまいます。
坂道途中でのギアチェンジは避けた方がよいことはお伝えしたとおりです。

坂道での姿勢に注意

もう一つ、坂道の運転で押さえておきたいコツに姿勢があります。
坂道を登る時の姿勢は、前傾姿勢が基本です。
平地と同じ姿勢で登り始めると、体が後ろに傾いてしまい、それを防ごうとハンドルにしがみつこうとしてしまうのが初心者によく見られます。
しかし、ハンドルに無理な力をかけると操作しにくくなるばかりか、前輪に余計な力が加わって車体をふらつかせるだけです。

また、前傾姿勢でないと体重が自然と後輪の方に偏ってしまいます。
ちょっと間違うとウイリーしてしまいかねません。
こういう危険を防ぐためにも、坂道を登る時はしっかり前傾姿勢になるようにしましょう。

姿勢と併せて気をつけておきたいのが足の位置です。
これも自転車の癖がある初心者に見られることですが、立ちこぎのようにステップに立って坂道を登ろうとする人がいます。
しかし、これだと車体がふらふらしやすいですし、視線も安定しにくいです。

自転車と違ってバイクは足に力を入れる必要はないので、ちゃんとシートに座り、前傾姿勢を取るようにしましょう。
また、視線は坂道を登った先、目的の方向にまっすぐ向けるとバイクもまっすぐ安定して進みやすくなります。